サルティゴ、「Chemspec Europe 2024」に出展し、持続可能で包括的な受託合成を実現するソリューションを紹介

  • 幅広い業界からの要求に対応する経験豊富で信頼できるパートナー
  • ネットゼロ排出で生産を行うための柔軟なコンセプト
  • 実験レベルから数トン規模の生産まで対応できるパートナー

ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)の完全出資子会社で受託製造会社のサル ティゴは、ドイツのデュッセルドルフで6月19日から20日まで開催される国際展示会「Chemspec Europe」に出展し、サルティゴが有する受託合成、ファインケミカルおよび特殊化学品に関する包括的なソリューションを紹介します。

2024年2月からサルティゴのマネージングディレクターを務めるマイケル・シェーファーは次のように述べています。「サルティゴは、レバークーゼンとドルマーゲンにあるケムパークの拠点に、先進的で柔軟性のある工場や施設、研究所のネットワークを備えています。サルティゴの何十年にもわたる経験と常に更新される専門知識を持つ従業員のモチベーションは、長年にわたり、農薬、製薬、ファインケミカル業界から高く評価されています。さらに、サルティゴの包括的な技術的専門知識や柔軟な対応力、そして非常に効率的なプロジェクト管理は、その他の多くの業界も支援しています」

サルティゴは、中核事業である受託合成だけでなく、虫よけ剤の活性成分「サルチジン®(Saltidin®)」などの幅広いファインケミカルと特殊化学品も高い評価を得ています。サルティゴは、エネルギー供給と多くのサービスや原材料を後方統合により調達すると共に、欧州中心部の効率的な物流ネットワークに組み込まれており、ランクセスグループ内でも将来的に有望な事業であると、シェーファーは考えています。

 

市場への最短ルート

「農薬業界や製薬業界の主要な企業は多くの場合、すでに生産の詳細な情報や仕様が決められた『技術パッケージ』を持っています。しかし、このようなケースがすべて私たちのプロジェクトに当てはまるわけではありません」とサルティゴのプロセス開発・分析の責任者であるヨーク・モアは述べています。ミリグラム規模の実験室仕様書、さらには紙面上の構造式だけでプロジェクトが始まることもあるといいます。今後、農薬や製薬以外の業界からの取引が増えれば、将来的にこのようなプロジェクトが増えるとみています。例えば、電気分解や燃料電池、充電式蓄電池など、電気・電子産業において、ますます多くの化学製品が必要とされています。

そのためのサルティゴの役割は、必要とされる製品の必要量を短納期で顧客に届けるために、信頼性や拡張性があり、コスト効率の高い合成経路を設計することです。この取り組みは、例えばバイオケミカル分野のプロジェクトで実際にあったように、実験室レベルの小規模なメタセシス製品が数年のうちに12 立方メートル規模で連続生産されるような場合に価値があります。「さらに必要となるのは、ダイナミックに増加する生産量の要求に柔軟に対応することです。生産規模の拡大を設計段階から検討することで、大量生産に向けたパイロット試験を省略でき、コストと時間を節約することができます」とモアは述べています。

サルティゴには技術研究所とともに、専門家の知識を常に向上させ、最先端の技術開発のための施設を有しています。技術研究所所長のダリウス・ポール・クランツは次のように述べています。「技術研究所では、生産プラント向けのより大きな規模に対応するプロセスを開発・改善し、綿密に作り上げます。また、顧客の要望に応じて、キログラム単位でサンプルを提供しています」。研究所では、手順の登録に加えて再現性も確認でき、プロセスモニタリングと品質保証の分析手順と方法も開発され試験されています。30 mLから20 Lにわたるさまざまな大きさのオートクレーブでの高圧反応と、部分的または完全に自動化されたミニプラントでの反応もこの研究所で行っています。


ネットゼロ・カスタム・マニュファクチャリング

気候変動とその影響は、製造業でも新たな課題となっており、その一つがネットゼロ排出製品への需要増加です。ネットゼロ排出製品は、バリューチェーン全体を通して製造時に発生する気候に悪影響を及ぼす物質の排出量を、従来の製造時よりも少なくとも90%削減することを目標としています。生産プロセスには、持続可能な方法で生産された原材料の入手とコストが課題となります。サルティゴのマーケティング・セールス部門の責任者であるクリストフ・シャフラスは次のように述べています。「サルティゴは、ネットゼロ・カスタム・マニュファクチャリングのコンセプトを開発しました。それにより、私たちは将来、より気候にやさしい方法でファインケミカルや特殊化学品を生産できるようになるでしょう。顧客からの需要は増加しており、今後のビジネスにおいて極めて重要な要素になると確信しています。これには原材料のカーボンフットプリントをデータベースから取得する以上の意味があります。サルティゴは、ネットゼロプロジェクトにおいて重要な化学、プロセス技術、プロジェクト管理、調達に多くの経験を有しています」


ネットゼロ・カスタム・マニュファクチャリングに対応した製品は、食品産業などの主に消費者に身近な製品を製造する企業、そして、持続可能性への取り組みが製品販売の上で大きな影響を与える企業に適しています。今後さらに多くの持続可能性目標を目指すより多くの業界に影響を与えることになるでしょう。


サルティゴが提供する総合的なサービスの詳細については、以下のウェブサイトからご確認いただけます。https://saltigo.com/

ランクセスは、グループの気候保護活動に関する情報を、以下のウェブサイトで提供しています。https://lanxess.com/en/Sustainability/Material-Topics/Climate-Protection-and-Energy-Efficiency

 


Information for editors:
All global LANXESS news releases and their accompanying photos can be found at http://press.lanxess.com.
Recent photos of the Board of Management and other LANXESS image material are available at http://photos.lanxess.com.

 

Sachi Murakami

Head of Corporate Communications Japan