サルチジン(イカリジン)

CONTENTS

  1. イカリジンとは
  2. イカリジンの特徴
  3. イカリジンの効果
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1.サルチジン(イカリジン)とは?

イカリジン (Icaridin) は、別名ピカリジン(picaridin)とも呼ばれ、ディートに代わる虫よけ剤(忌避剤)の活性成分として、1986年にドイツのバイエル社により開発されました。

その後、2005年に同社から分離独立した特殊化学品メーカーランクセスの完全出資子会社サルティゴが「サルチジン®(Saltidin®)」のブランド名で製造・販売を引き継いでいます。サルティゴは、世界で唯一のイカリジンの製造メーカーです。化学的には1-(1-メチルプロポキシカルボニル)-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン、あるいは、略してイカリジンです。

1998年よりEU圏内で販売が開始され、2000年には米国環境保護庁(EPA)から虫よけ成分の1つとして登録されたことで、米国内での販売が開始されています。日本国内においては、2015年2月に厚生労働省よりイカリジンを有効成分とする虫よけ剤の認可が下り、販売を開始。現在、国内および世界各国の多くの著名なメーカーで虫よけ剤の調合に使用されています。

2.サルチジン(イカリジン)の特徴

イカリジンは、人体に対する高い安全性が最大の特徴です。無臭で皮膚への刺激、過敏性、べたつきがなく、妊娠中の方や授乳中の方、2歳未満の乳幼児でも、使用回数の制限などもなくご使用いただけます。また、繊維などに対しても刺激や影響を与えないため、服の上からでも使用可能です。

3.サルチジン(イカリジン)の効果

イカリジンは、害虫の嗅覚(受容器)に作用し、虫が人(献血者)を認識する能力を無効にすることで、害虫を寄せ付けません。製剤により異なりますが、その効果は最長で14時間持続します。

透明でアルコールや水に溶けやすく、微生物学的に安定性のあるイカリジンは、幅広いタイプの虫よけ剤の調合に適しており、様々な方法で皮膚につけることができます。また、非腐食性を備え、多数のプラスチックと適応性があります。総合的なラボおよび実地試験によって、蚊、ハエ、ダニ、ブヨ、アブ、アリなど吸血性昆虫やゴキブリなどに対して幅広い効果が証明されています。

世界保健機構(WHO)は、マラリア、デング熱、ジカウイルス、チクングンヤ熱ウイルスを媒介する蚊などからの保護(虫刺され予防)のために、イカリジンの使用を推薦しています。