ランクセス、アジア太平洋地域で高まる持続可能な微生物制御ソリューションの需要に対応

ドイツの特殊化学品メーカーのランクセス(LANXESS)は、アジア太平洋地域で高まる持続可能な微生物制御への需要に応え、革新的な製品群を提供しています。これらの製品は、グリーンシティ、塗料、水処理、海洋防汚など、様々な産業において環境にやさしいソリューションへのニーズに対応するよう設計されています。ランクセスは、世界をリードする防腐剤メーカーであり、特に微生物制御で優れた実績を持っています。

物質保護剤(MPP)ビジネスユニットの中国責任者であるジェフリー・グーは次のように述べています。「当社の製品は、バクテリア、真菌、藻類などの微生物による汚染から素材を保護するように設計されています。これらの製品は人や環境にやさしく、従来の化学薬品に代替する、より安全なソリューションです。当社の包括的な製品ポートフォリオにより、高い規制基準を満たす、カスタマイズされたソリューションを開発できるようになりました」


主要製品「プリベントール® (Preventol®)B2」、「シーナイン® (Sea-Nine®) 211N」、「プリベントール® Oエクストラ」

「プリベントール® B2」は、グリーンガーデンや都市景観の最先端ソリューションとして注目を集めています。強力な発根抑制剤である「プリベントール B2」は、省エネルギー化の促進と、環境保全を推進するグリーンシティの開発を支援します。本製品は、持続可能な都市環境を促進するランクセスの取り組みを体現するものです。

「シーナイン® 211N」は、船体やその他の水面下部に付着する生物の増殖を防止する、非常に効果的な海洋防汚殺生物剤です。有効成分のDCOITは、幅広い抗菌作用を持ち、特にバクテリア・スライムや藻類のような軟質汚損生物に効果的です。さらに、付着を忌避されるように設計されているため、海洋生態系における環境への影響を大幅に削減しています。この特性により、「シーナイン 211N」は、環境中での長期残留性により使用が制限されている、有機スズなどの従来の防汚剤と比較して、より環境にやさしく、アメリカ環境保護庁「大統領グリーンケミストリー・チャレンジ賞」を受賞しています。

「プリベントール® O エクストラ」は、ランクセスが開発した汎用性の高い殺生物剤で、o-フェニルフェノール(OPP)を有効成分としています。これは、細菌、酵母、真菌、エンベロープウイルスに有効で、幅広い用途に適しています。病院、医院、産業、施設、厩舎、小屋などの消毒剤として、一般的に使用されています。さらに、「プリベントール O エクストラ」は様々な用途の消毒剤や液体石鹸への配合に加え、接着剤、接着剤分散液、コンクリート添加剤、充填剤懸濁液、顔料スラリー、捺染増粘剤などの水性製品の保存にも使用されます。また、皮革の保存や収穫後の柑橘類の保存にも利用されています。さらに、ポリマー素材向けのハロゲンフリー難燃剤の製造や、高性能光学用途の機能性モノマーとしても重要な役割を果たしています。

Laboratory experiments

アジア太平洋地域におけるイノベーションへの取り組み

ランクセスのアジア太平洋アプリケーション開発センター(AADC)は、中国における、変化する需要に応じたランクセスの戦略的コミットメントを反映しています。2022年には、物質保護剤(MPP)ビジネスユニットは、専門の微生物ラボとともにAADCに加わりました。この施設により、ランクセスはアジア太平洋市場特有のニーズに合わせた高度な研究開発を行うことができます。

「AADC内に微生物ラボが設立されたことは、私たちにとって重要なマイルストーンです」とグーは述べています。「このラボにより、中国において高まる、専門的で付加価値の高い製品に対するニーズに応えることができます。このラボは、当社の技術革新への取り組みと、中国およびアジア太平洋地域の顧客をサポートするというランクセスの決意を裏付けるものです」


Information for editors:
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Sachi Murakami

Head of Corporate Communications Japan