ランクセス、ヴェネチア・ビエンナーレで3Dプリントを用いたコンクリート彫刻作品に酸化鉄顔料が採用
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コンクリート3Dプリントを用いた新たな建築デザインに着色酸化鉄顔料を提供
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アートワーク「Duality of Skin and Core(表皮と中核の二重性)」が持続可能な建設と循環型デザイン原則の新たな基準を確立
このプロジェクトでは、色彩、コンピューター生成パターン、素材性能をデジタル制御製造プロセスに統合する方法を採用しました。これにより、未来の建築における新たな審美的・構造的アプローチへの可能性を見出しました。
コンクリート3Dプリントにおける革新的デザインと素材性
「Duality of Skin and Core(表皮と中核の二重性)」は古典的な建築用柱を再解釈した作品です。外装に設けられたスリット状の開口部から内部の色彩が覗いており、これが作品名の由来となっています。従来までは、同様の用途では単一で灰色の審美的要素が主流でした。今回の革新的な設計と製造手法により制作された作品では、コンクリートを用いた3Dプリントに新たな可能性を提示しました。この作品は、古代ギリシャ・ローマの柱から着想を得たもので、部品を一括で印刷するのではなく、モジュール式を採用しており、9つのドラム(円筒部)と4つのウィング(翼部)で構成されています。各要素の重量は30キログラム未満です。
この構造を用いることで輸送を容易にし、さらに柔軟な組み立て・分解・再利用を可能にすることで、部品のライフサイクルを延長します。これは持続可能な建設と循環型設計の原則への重要な貢献となります。
ランクセス、コンクリート3Dプリント分野の革新を推進
3Dプリントにおける着色コンクリートの可能性を、デザイン面だけでなく技術面でも確保するため、ランクセスはドレスデン工科大学建築材料研究所などのパートナーと共同で、積層造形条件下における自社顔料の特性研究を進めています。共同調査の一環として、パートナー各社は「バイフェロックス®(Bayferrox®)」および「カラーサーム®(Colortherm®)」顔料がコンクリート3Dプリントでどのような挙動を示すかを分析しました。結果として、顔料はコンクリートの特性に影響を与えず、同時に高い色彩品質と均一性を実現することが確認されました。これにより、これまで困難だったコンクリート3Dプリントにおける多彩な着色表現が可能となりました。
コンクリート着色に関する詳細は、下記のリンクからご覧いただけます。
https://lanxess.com/en/products-and-brands/brands/bayferrox/construction-applications (英語)
https://lanxess.com/ja-jp/products-and-brands/brands/bayferrox (日本語)
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