ランクセス、ヴェネチア・ビエンナーレで3Dプリントを用いたコンクリート彫刻作品に酸化鉄顔料が採用
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コンクリート3Dプリントを用いた新たな建築デザインに着色酸化鉄顔料を提供
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アートワーク「Duality of Skin and Core(表皮と中核の二重性)」が持続可能な建設と循環型デザイン原則の新たな基準を確立
7月 10, 2025
ドイツの特殊化学品メーカーのランクセス(LANXESS)は、イタリア・ヴェネチアで7月に開催された第19回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の関連展「Time Space Existence」で展示された、コンクリート彫刻作品「Duality of Skin and Core(表皮と中核の二重性)」に、ランクセスの赤と黒の酸化鉄顔料が採用されたことを発表しました。この作品は、アイントホーフェン工科大学建築環境学科のクリスティーナ・ナン助教授と建築家マッティア・ズッコ氏により、建築における新たな試みとして開発されたコンクリート彫刻です。同作品は、モジュラー式柱を用い、ランクセスの顔料とオランダの3Dプリント専門企業Verticoとの協力によって実現しました。この作品は、コンクリート3Dプリントにおける新たなデザインの可能性を大きく広げる試みとなりました。
このプロジェクトでは、色彩、コンピューター生成パターン、素材性能をデジタル制御製造プロセスに統合する方法を採用しました。これにより、未来の建築における新たな審美的・構造的アプローチへの可能性を見出しました。
コンクリート3Dプリントにおける革新的デザインと素材性
「Duality of Skin and Core(表皮と中核の二重性)」は古典的な建築用柱を再解釈した作品です。外装に設けられたスリット状の開口部から内部の色彩が覗いており、これが作品名の由来となっています。従来までは、同様の用途では単一で灰色の審美的要素が主流でした。今回の革新的な設計と製造手法により制作された作品では、コンクリートを用いた3Dプリントに新たな可能性を提示しました。この作品は、古代ギリシャ・ローマの柱から着想を得たもので、部品を一括で印刷するのではなく、モジュール式を採用しており、9つのドラム(円筒部)と4つのウィング(翼部)で構成されています。各要素の重量は30キログラム未満です。
この構造を用いることで輸送を容易にし、さらに柔軟な組み立て・分解・再利用を可能にすることで、部品のライフサイクルを延長します。これは持続可能な建設と循環型設計の原則への重要な貢献となります。
ランクセス、コンクリート3Dプリント分野の革新を推進
3Dプリントにおける着色コンクリートの可能性を、デザイン面だけでなく技術面でも確保するため、ランクセスはドレスデン工科大学建築材料研究所などのパートナーと共同で、積層造形条件下における自社顔料の特性研究を進めています。共同調査の一環として、パートナー各社は「バイフェロックス®(Bayferrox®)」および「カラーサーム®(Colortherm®)」顔料がコンクリート3Dプリントでどのような挙動を示すかを分析しました。結果として、顔料はコンクリートの特性に影響を与えず、同時に高い色彩品質と均一性を実現することが確認されました。これにより、これまで困難だったコンクリート3Dプリントにおける多彩な着色表現が可能となりました。
コンクリート着色に関する詳細は、下記のリンクからご覧いただけます。
https://lanxess.com/en/products-and-brands/brands/bayferrox/construction-applications (英語)
https://lanxess.com/ja-jp/products-and-brands/brands/bayferrox (日本語)
このプロジェクトでは、色彩、コンピューター生成パターン、素材性能をデジタル制御製造プロセスに統合する方法を採用しました。これにより、未来の建築における新たな審美的・構造的アプローチへの可能性を見出しました。
コンクリート3Dプリントにおける革新的デザインと素材性
「Duality of Skin and Core(表皮と中核の二重性)」は古典的な建築用柱を再解釈した作品です。外装に設けられたスリット状の開口部から内部の色彩が覗いており、これが作品名の由来となっています。従来までは、同様の用途では単一で灰色の審美的要素が主流でした。今回の革新的な設計と製造手法により制作された作品では、コンクリートを用いた3Dプリントに新たな可能性を提示しました。この作品は、古代ギリシャ・ローマの柱から着想を得たもので、部品を一括で印刷するのではなく、モジュール式を採用しており、9つのドラム(円筒部)と4つのウィング(翼部)で構成されています。各要素の重量は30キログラム未満です。
この構造を用いることで輸送を容易にし、さらに柔軟な組み立て・分解・再利用を可能にすることで、部品のライフサイクルを延長します。これは持続可能な建設と循環型設計の原則への重要な貢献となります。
ランクセス、コンクリート3Dプリント分野の革新を推進
3Dプリントにおける着色コンクリートの可能性を、デザイン面だけでなく技術面でも確保するため、ランクセスはドレスデン工科大学建築材料研究所などのパートナーと共同で、積層造形条件下における自社顔料の特性研究を進めています。共同調査の一環として、パートナー各社は「バイフェロックス®(Bayferrox®)」および「カラーサーム®(Colortherm®)」顔料がコンクリート3Dプリントでどのような挙動を示すかを分析しました。結果として、顔料はコンクリートの特性に影響を与えず、同時に高い色彩品質と均一性を実現することが確認されました。これにより、これまで困難だったコンクリート3Dプリントにおける多彩な着色表現が可能となりました。
コンクリート着色に関する詳細は、下記のリンクからご覧いただけます。
https://lanxess.com/en/products-and-brands/brands/bayferrox/construction-applications (英語)
https://lanxess.com/ja-jp/products-and-brands/brands/bayferrox (日本語)
ランクセスは、世界32カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2024年の総売上は64億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 12,000人です。主な事業は、中間体、添加剤、コンシューマープロテクション製品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性への取り組みが評価され、「ダウ・ジョーンズ・ベスト・イン・クラス・インデックス」、MSCI ESG、ISS ESGなどの格付けにおいて優れた評価を得ています。
本プレスリリースには、ランクセスの予測、見解、期待、そして第三者からの引用を含む、予測・予定事項の記述がございます。様々な既知あるいは予測不能なリスク、不確定要素、またその他の要因により、実際に発生する結果、財務状態、発展及び業績が、本資料に記載の予測・予定事項と大幅に異なる可能性があります。本資料に示される将来予測に関する意見の正確性や進展が実際に起こりえるかどうかに関しても責任を負うものではありません。ここに示されたいかなる情報、予測、推定、目標、意見に関して、明示的あるいは黙示的な表明や保証を行うものではありません。そのため、これらの記述につきまして、本資料の記載事項に全面的に依存されることは控えて頂きますようお願いします。本資料に示したいかなる脱漏、誤った記述に関しても責任を負いかねます。また、この資料を使用することによる直接的あるいは間接的に生じる事項に関して、ランクセスとその関連会社、役員、責任者、従業員は一切の責任を負いかねますので、併せてご了承いただきますようお願い申し上げます。
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