ネット・ゼロ・バリューチェーンの取り組み

2050年までにバリューチェーン全体をクライメイト・ニュートラルに
ランクセスグループは2050年までにサプライチェーンの上流から下流まで、バリューチェーン全体のクライメイト・ニュートラル(気候中立)を目指します。この目標には、特に購入した原料からの排出、さらには物流、最終製品に至るまでの間接排出が含まれます。中間目標として、2030年までにスコープ3排出量を、2015年比で59%(CO2換算値で2万7000キロトンから1万1000キロトンへ)削減する計画です。。
Net Zero Value Chain Initiative: Eliminating Scope 3 Emissions by 2050
LANXESS

クライメイト・ニュートラルなサプライチェーンのための戦略を策定

スコープ3の目標を達成するため、ランクセスは「ネット・ゼロ・バリューチェーン・プログラム」を開始しました。バリューチェーン全体のクライメイト・ニュートラル(気候中立)に向けたこの戦略は、3つの柱に基づいています:持続可能な原料:

  • ランクセスは原料調達の再編を行い、バイオベース原料、リサイクル原料、再生可能エネルギーで製造された原料などの持続可能な原料の調達をさらに進めています。現在、使用されている持続可能な原料例としては、「アディプレン(Adiprene®)」ブランドのプレポリマー向けに使用されているでん粉ベースのポリエーテルポリオールなどがあります。
  • グリーン物流:貨物の輸送手段を選択する際に、二酸化炭素排出量はこれまでよりもさらに重視されています。ランクセスは持続可能なドライブトレインを備えた「グリーン船舶」などの革新的ソリューションの利用も視野に入れています。物流計画の改善は、輸送資産利用率の向上、貨物輸送手段の最適化、貨物輸送の需要削減も目的としています。
  • クライメイト・ニュートラル(気候中立)製品:ランクセスは低二酸化炭素排出量のクライメイト・ニュートラル(気候中立)製品およびソリューションを拡充しています。2021年の秋以降、このような製品には「スコープブルー(Scopeblue)」のブランドラベルが与えられています。例えば、原料の約半分が持続可能な原料から作られるトリメチロールプロパン(TMP)や、再生可能原料、または廃棄物をベースとした原料油である、トール油脂肪酸から得られるスチレンをモノマーに使用したイオン交換樹脂などが「スコープブルー」製品に含まれます。中期的には、ランクセスは全ての製品について低炭素でクライメイト・ニュートラル(気候中立)な代替品の提供を目指しています。目標は2050年までにランクセスの製品ポートフォリオを全てクライメイト・ニュートラル(気候中立)製品にすることです。そしてランクセスは全ての製品でカーボンフットプリントを数値化したいとも考えています。

    私たちはネットゼロ・バリューチェーン・プログラムによって、製品ポートフォリオのクライメイト・ニュートラル(気候中立)への転換を推進していきます。これによって今まで以上に持続可能なソリューションを求めるお客様をサポートすることにもなるのです。