ランクセス、2025年第2四半期の業績を発表
~厳しい市場環境に対応する施策を実施~
- ポートフォリオおよび販売数量の減少により、第2四半期の売上高は14億7,000万ユーロ(前年同期比12.6%減)
- 特別項目を除くEBITDAは1億5,000万ユーロ(前年同期比17.1%減)
- フリー・キャッシュフローは3,100万ユーロの黒字
- 純有利子負債はさらに18%減少
- グローバル生産ネットワークを一層最適化
- 2025年度通期見通しを修正:
特別項目を除くEBITDAは5億2,000万~5億8,000万ユーロを予想 - CEO マティアス・ツァハト:
「経済の回復に備え、最良のポジショニングを維持することに全力を注いでいます」
8月 14, 2025
ドイツの特殊化学品メーカーのランクセス(LANXESS)は、2025年度第2四半期の決算を発表しました。特別項目を除いたEBITDAは前年同期比17.1%減の1億5,000万ユーロ(前年同期:1億8100万ユーロ)となりました。減益の主な要因は、世界的な需要低迷によるもので、すべてのビジネスユニットで売上高が減少しました。加えて、2025年4月1日付で完了したウレタンシステムズ事業の売却も減益要因となりました。第2四半期の売上高は前年同期比12.6%減の14億6,600万ユーロ(前年同期:16億7,800万ユーロ)となりました。
「ここ数か月で市場環境は再び大きく悪化しました。さらに、米国との関税協議が市場の不確実性を高め、欧州化学産業への影響を一段と強めています。現時点で経済状況の改善は見込めないため、ランクセスは市場における最適なポジショニングの確立とコスト、組織、プロセスの改善に引き続き注力しています。経済が回復した際に、より効率的かつ収益性の高い形で需要の増加に対応できる体制を整えています」と、ランクセスCEOであるマティアス・ツァハトは述べています。
第2四半期の特別項目を除くEBITDAマージンは10.2%(前年同期10.8%)でした。
需要の低迷は年内も続くと予想され、ランクセスは2025年度通期の業績見通しを修正し、特別項目を除くEBITDAを5億2,000万~5億8,000万ユーロとしています(塩素サプライヤーによる供給制限に伴う1,000万ユーロの影響を含む)。従来予想は6億~6億5,000万ユーロでした。
ウレタンシステムズ事業売却による債務削減
ランクセスは2025年4月1日に、日本のUBE株式会社にウレタンシステムズ事業を売却しました。これにより、ポートフォリオに残る最後のポリマー事業から撤退し、真の特殊化学品メーカーへの変革を完了しました。ウレタンシステムズ事業による利益貢献は、第2四半期の業績からは除外されています。売却で得た資金は、2025年5月に償還期限を迎えた5億ユーロのベンチマーク債券の返済に充当され、純有利子負債は第1四半期末の25億1,200万ユーロから第2四半期末には20億6,900万ユーロへと18%減少しました。厳しい市場環境にもかかわらず、第2四半期のフリー・キャッシュフローは3,100万ユーロの黒字となりました。
グローバル生産ネットワークのさらなる最適化
需要低迷に対応するため、ランクセスはグローバル生産ネットワークの最適化を進めています。クレフェルト=ユルディンゲン拠点の酸化ヘキサン設備は、当初計画より前倒しし、2025年第2四半期末で閉鎖しました。また、香料化学品のグローバル生産拠点を集約し、2026年中に英国ウィドネス拠点での生産を停止する予定です。同拠点は高コスト構造により、競争力の維持が困難な状況です。米国エルドラド拠点では臭素生産の効率化を進めます。これらの施策により、2027年末以降、年間5,000万ユーロの恒久的なコスト削減を見込んでいます。
セグメント別業績
コンシューマープロテクション部門の第2四半期売上高は4億8,900万ユーロで前年同期比12.8%減(前年同期5億6,100万ユーロ)となりました。特別項目を除くEBITDAは8.8%増の8,700万ユーロ(前年同期8,000万ユーロ)となりました。製品ミックスの改善、保険金受取益、「FORWARD!」アクションプランによるコスト削減が寄与し、特別項目を除くEBITDAマージンは17.8%(前年同期14.3%)に改善しました。
スペシャリティアディティブス部門の第2四半期売上高は5億2,800万ユーロで前年同期比7.0%減(前年同期5億6,800万ユーロ)となりました。特別項目を除くEBITDAは17.1%減の5,800万ユーロ(前年同期7,000万ユーロ)となりました。主な原因は建設業界での需要低迷で、エネルギーコストの上昇も業績に悪影響を与え、特別項目を除くEBITDAマージンは11.0%(前年同期12.3%)に低下しました。
アドバンスト中間体部門の第2四半期売上高は4億4,600万ユーロで前年同期比6.7%減(前年同期4億7,800万ユーロ)となりました。特別項目を除くEBITDAは24.1%減の4,400万ユーロ(前年同期5,800万ユーロ)となりました。需要減少と設備稼働率の低下が影響し、特別項目を除くEBITDAマージンは9.9%(前年同期12.1%)に低下しました。
「ここ数か月で市場環境は再び大きく悪化しました。さらに、米国との関税協議が市場の不確実性を高め、欧州化学産業への影響を一段と強めています。現時点で経済状況の改善は見込めないため、ランクセスは市場における最適なポジショニングの確立とコスト、組織、プロセスの改善に引き続き注力しています。経済が回復した際に、より効率的かつ収益性の高い形で需要の増加に対応できる体制を整えています」と、ランクセスCEOであるマティアス・ツァハトは述べています。
第2四半期の特別項目を除くEBITDAマージンは10.2%(前年同期10.8%)でした。
需要の低迷は年内も続くと予想され、ランクセスは2025年度通期の業績見通しを修正し、特別項目を除くEBITDAを5億2,000万~5億8,000万ユーロとしています(塩素サプライヤーによる供給制限に伴う1,000万ユーロの影響を含む)。従来予想は6億~6億5,000万ユーロでした。
ウレタンシステムズ事業売却による債務削減
ランクセスは2025年4月1日に、日本のUBE株式会社にウレタンシステムズ事業を売却しました。これにより、ポートフォリオに残る最後のポリマー事業から撤退し、真の特殊化学品メーカーへの変革を完了しました。ウレタンシステムズ事業による利益貢献は、第2四半期の業績からは除外されています。売却で得た資金は、2025年5月に償還期限を迎えた5億ユーロのベンチマーク債券の返済に充当され、純有利子負債は第1四半期末の25億1,200万ユーロから第2四半期末には20億6,900万ユーロへと18%減少しました。厳しい市場環境にもかかわらず、第2四半期のフリー・キャッシュフローは3,100万ユーロの黒字となりました。
グローバル生産ネットワークのさらなる最適化
需要低迷に対応するため、ランクセスはグローバル生産ネットワークの最適化を進めています。クレフェルト=ユルディンゲン拠点の酸化ヘキサン設備は、当初計画より前倒しし、2025年第2四半期末で閉鎖しました。また、香料化学品のグローバル生産拠点を集約し、2026年中に英国ウィドネス拠点での生産を停止する予定です。同拠点は高コスト構造により、競争力の維持が困難な状況です。米国エルドラド拠点では臭素生産の効率化を進めます。これらの施策により、2027年末以降、年間5,000万ユーロの恒久的なコスト削減を見込んでいます。
セグメント別業績
コンシューマープロテクション部門の第2四半期売上高は4億8,900万ユーロで前年同期比12.8%減(前年同期5億6,100万ユーロ)となりました。特別項目を除くEBITDAは8.8%増の8,700万ユーロ(前年同期8,000万ユーロ)となりました。製品ミックスの改善、保険金受取益、「FORWARD!」アクションプランによるコスト削減が寄与し、特別項目を除くEBITDAマージンは17.8%(前年同期14.3%)に改善しました。
スペシャリティアディティブス部門の第2四半期売上高は5億2,800万ユーロで前年同期比7.0%減(前年同期5億6,800万ユーロ)となりました。特別項目を除くEBITDAは17.1%減の5,800万ユーロ(前年同期7,000万ユーロ)となりました。主な原因は建設業界での需要低迷で、エネルギーコストの上昇も業績に悪影響を与え、特別項目を除くEBITDAマージンは11.0%(前年同期12.3%)に低下しました。
アドバンスト中間体部門の第2四半期売上高は4億4,600万ユーロで前年同期比6.7%減(前年同期4億7,800万ユーロ)となりました。特別項目を除くEBITDAは24.1%減の4,400万ユーロ(前年同期5,800万ユーロ)となりました。需要減少と設備稼働率の低下が影響し、特別項目を除くEBITDAマージンは9.9%(前年同期12.1%)に低下しました。
ランクセスは、世界32カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2024年の総売上は64億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 12,000人です。主な事業は、中間体、添加剤、コンシューマープロテクション製品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性への取り組みが評価され、「ダウ・ジョーンズ・ベスト・イン・クラス・インデックス」、MSCI ESG、ISS ESGなどの格付けにおいて優れた評価を得ています。
本プレスリリースには、ランクセスの予測、見解、期待、そして第三者からの引用を含む、予測・予定事項の記述がございます。様々な既知あるいは予測不能なリスク、不確定要素、またその他の要因により、実際に発生する結果、財務状態、発展及び業績が、本資料に記載の予測・予定事項と大幅に異なる可能性があります。本資料に示される将来予測に関する意見の正確性や進展が実際に起こりえるかどうかに関しても責任を負うものではありません。ここに示されたいかなる情報、予測、推定、目標、意見に関して、明示的あるいは黙示的な表明や保証を行うものではありません。そのため、これらの記述につきまして、本資料の記載事項に全面的に依存されることは控えて頂きますようお願いします。本資料に示したいかなる脱漏、誤った記述に関しても責任を負いかねます。また、この資料を使用することによる直接的あるいは間接的に生じる事項に関して、ランクセスとその関連会社、役員、責任者、従業員は一切の責任を負いかねますので、併せてご了承いただきますようお願い申し上げます。
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