サルティゴ、ドイツで開催の「CPHI フランクフルト2025」に出展

~幅広い技術ポートフォリオを持つ、欧州の信頼できるCDMOパートナーとして持続可能で強靭なサプライチェーンを支援~


  • EUの取り組みとサプライチェーンのボトルネック解消により、医薬品バリューチェーンの欧州地域への回帰を促進
  • サルティゴは、堅牢で持続可能な欧州のサプライチェーンを実現するソリューションを紹介
  • ドイツ国内での一貫生産と幅広い技術プラットフォーム(メタセシスからフローケミストリーまで)
  • 透明性のあるカーボンフットプリントとネットゼロプロセスを通じて、持続可能性への取り組みを強化
CPHI フランクフルト2025(10月28日~30日、メッセ・フランクフルト)において、サルティゴは製薬企業向けに、リショアリングによるサプライチェーン強化、規制リスクの最小化、より持続可能な生産を実現するソリューションを展示します。(写真:ランクセスAG)

ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)の完全出資子会社で受託製造会社のサルティゴは、ドイツのフランクフルトで10月28日から30日に開催される医薬品開発に関する国際展示会「CPHI フランクフルト2025」に出展し、製薬メーカーによる的を絞ったリショアリング(生産拠点の国内回帰)によるサプライチェーン強化や、規制リスクの最小化、より持続可能な生産を実現するソリューションを展示することを発表しました。多くの企業にとって、医薬品生産を欧州域内に回帰させる動きが重要戦略となりつつある中で、サルティゴは、製薬メーカーがサプライチェーンを強化し、規制要件を満たし、持続可能な生産を堅持する等の目標達成を支援します。

産業の変革期:地域価値連鎖への回帰

欧州の製薬業界は、近年、アジアへの依存度が一段と高まっています。特に医薬品原薬(API)およびその前駆体市場の多くは中国とインドに大きく依存しています。このような過度の依存集中は、特に地政学的な緊張や輸出制限、さらにはグローバルサプライチェーンの混乱が発生した際に、重大な供給リスクを引き起こす可能性があります。こうした状況を受けて、欧州連合(EU)は近年、医薬品の供給および生産の安全性を高めるため、さまざまな取り組みを進めています。その一例が、2024年に設立された「重要医薬品同盟(Critical Medicines Alliance)」や、2025年2月に発表された「戦略的な医薬品供給に関する報告(Strategic Report on Medicines Supply)」です。これらの取り組みは、重要な医薬品とその前駆体の欧州域内での生産を強化し、医薬品分野における欧州の長期的かつ戦略的な自立を目的としています。

欧州では、医薬品不足監視プラットフォーム(ESMP)などの新たな取り組みや、ボトルネック防止に関するガイドラインを通じて、より強靭なサプライチェーン構築に取り組んでいます。製薬業界にとっては、複数の製造拠点構築が戦略的な優先業務としてますます重要視されており、特に規制対象原料(RSM)や複雑な中間体において顕著です。これらはバリューチェーンにおいて頻繁にボトルネックの要因となっており、その安定供給が喫緊の課題です。

強靭なサプライチェーンの先駆者サルティゴ

サルティゴは、欧州において、お客様の要望にフレキシブルに対応しスケールアップ実績のある化学合成と生産の信頼できるパートナーです。サルティゴはレバークーゼンおよびドルマーゲンの拠点で、最高水準の製造規制基準、原料及び中間体の短距離輸送、厳格な知的財産保護、柔軟な生産能力を兼ね備えた多目的施設での製造など、多様な価値を提供します。また、ランクセスグループ内でのグローバルな原材料調達は欧州および米国でのサプライチェーン体制を補完し、より安定したプロセス、コスト効率の向上、さらには医薬品上市までの時間短縮を実現します。

スピードとスケールアップはサルティゴの大きな強みです。サルティゴは新規プロジェクトを数日以内に技術的観点から評価し、初期価格見積りを提供します。これによりAPI生産における短期的なボトルネックを緩和します。

サルティゴには、オレフィン転位反応、高圧水素化、フッ素・ホスゲン化学、連続プロセス(フローケミストリー)などの先進的かつ高度な技術ポートフォリオがあります。プロセス開発、パイロット試験、商業生産の各段階を緊密に連携させることで、研究段階から大量生産へ効率的にプロジェクトを移行します。

持続可能性を特徴として

技術的な専門知識に加え、サルティゴは自社製品のカーボンフットプリント(PCF)の透明性確保にも取り組んでいます。多くの製品でPCFデータを提供しており、顧客の要望に応じてカーボンニュートラルな生産を実現するためのネットゼロプロセスを開発しています。これによりサルティゴは、製薬業界の気候目標達成に貢献するとともに、欧州におけるサプライチェーンの競争力を強化しています。

CPHI フランクフルトにおけるランクセス

CPHI 2025において、サルティゴは製薬メーカーおよびCDMOの関係者を招待し、最新技術とサービスについて紹介するとともに、個別プロジェクトに関して意見交換の場を提供します。「当社が製薬業界のパートナーを支援するのは、特に工場の生産能力が限界に達した場合、あるいは高付加価値API合成に注力したい場合です」と、サルティゴのマーケティング・セールス責任者クリストフ・シャフラスは強調しています。

展示会に関する詳細情報はhttps://lanxess.com/en/company/corporate-structure/subsidiaries/saltigo/cphi でご確認いただけます。

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サルティゴについて:

サルティゴは、本社をドイツ・レバークーゼンに構え、レバークーゼンとドルマーゲンに製造拠点を置く受託製造の専門会社で、全世界に約1,200人の従業員を擁しています。特殊化学品メーカー、 ランクセスの完全出資子会社で、コンシューマープロテクション部門(2024年度売上高: 208,100万ユーロ)に属しています。サルティゴについての詳細は、同社URLにてご確認下さい。

https://lanxess.com/ja-jp/company/corporate-structure/business-units/saltigo (日本語)

https://lanxess.com/en/company/corporate-structure/business-units/saltigo 英語

 

本件に関するお問い合わせ先:

ランクセス株式会社 コーポレートコミュニケーションズ

 

TEL : 03-5293-8006 FAX : 03-5219-9773

lanxess.japan@lanxess.com

 

その他の情報:

ランクセスのニュースリリースは www.lanxess.co.jp プレスリリース項目よりご覧ください。また、役員およびその他の写真は https://mediaportal.lanxess.com/# (英語)より入手いただけます。

 

 

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