ランクセス「K 2025」に出展: 添加剤、着色剤及び顔料製品を紹介
- ポリマー向け高効率難燃剤
- フタル酸フリー可塑剤と加水分解安定剤
- プラスチック向け先進的な着色ソリューション
- 耐熱性有機・無機顔料
ランクセスの臭素系およびリン系難燃剤マーケティング責任者であるハラルド・プッツは次のように述べています。「ポリマー添加剤は、現代プラスチックの性能、安全性、持続可能性において重要な要素です。ランクセスの多様なソリューションは、メーカーやエンドユーザーに対し、革新的で耐久性が高く、環境に優しい材料によって最も要求の厳しい用途を実現する新たな可能性を提供します」
ポリマー向け高効率難燃剤
ランクセスは、臭素系およびリン系ソリューションを通じて、世界で最も包括的な有機難燃剤のラインナップを提供しています。ポリマー系および反応型難燃剤は、ポリマーからの添加剤の溶出を抑制し、耐火性を損なうことなく環境・健康保護に貢献します。臭素系難燃剤は高い効率性を有することから、建設業界や電子機器業界で広く使用されています。リン系難燃剤は、優れた加工性や高い弾性などの利点もあり、ポリウレタン(PU)やポリ塩化ビニル(PVC)システムで活用されています。
ランクセスは顧客支援のため、持続可能な新ソリューションの開発を継続的に進めています。たとえば「レヴァガード®(Levagard®) 2100」(化審法新規物質品*)は、安全性・効率性・持続可能性を備えた次世代の反応性難燃剤です。「レヴァガード 2100」は、建設や断熱用途で使用される硬質ポリウレタン(PUR)、ポリイソシアヌレート(PIR)フォーム、クローズドセルスプレーフォーム向けに設計されています。
従来の添加型難燃剤であるTCPPなどとは異なり、「レヴァガード 2100」は低粘度の反応性ホスホネートで、ポリマーに化学的に結合し、構造の一部となります。この反応型統合により、低揮発性、最小限の移行、低VOC排出、耐久性向上などの利点が得られ、現代の断熱システムに適した持続可能な代替品となります。また、可塑化効果が低いため、機械的特性も向上します。「レヴァガード 2100」は、ドイツで自社の主原料から生産され、サプライチェーンにおける高い柔軟性を実現しています。
「エメラルド・イノベーション(Emerald Innovation®) 5000」は、デカブロモジフェニルエタン(DBDPE)の代替として開発された持続可能な難燃剤の新グレードです。これは、従来市場および新興市場の最新規制要件を満たしつつ、厳格な耐火安全基準にも対応します。
ポリマー性・溶融ブレンド特性を持つ「エメラルド・イノベーション 5000」は、低分子臭素系難燃剤製品の根本的な移行問題に対応します。プラスチック樹脂に配合した際に高い永続性と低い移動性を示し、長寿命用途でもブリーディングを防ぎます。また、幅広い加工条件に対応でき、多様なエンジニアリングプラスチックでの物性調整が可能です。
メザモール 75周年:実績あるフタル酸フリー可塑剤
今年の「K 2025」で、ランクセスはフタル酸フリーの可塑剤「メザモール®(Mesamoll®)」の上市から75周年を迎えます。1949年の発売以来、「メザモール」は柔軟で高い耐久性を備えた製品の製造を可能にし、世界のプラスチック産業に貢献してきました。
テキスタイルプリント、ウォーターベッド、SUPボード、自動車用途、シーラントなど、「メザモール」は幅広い用途で高い性能と信頼性を提供し続けています。高いゲル化能力と優れた鹸化耐性により、長寿命でコスト効率の高い製品の製造が可能です。
2023年には、二酸化炭素の排出量を低減した原料を使用したより持続可能な生産へと移行し、マスバランス方式を用いて製品のカーボンフットプリントを約20%削減しました。ランクセスは「メザモール」に加え、複数の非フタル酸系可塑剤を提供しています。
「スタバクゾール」製品群による加水分解安定化
ランクセスは、より持続可能で規制上の制約が少ないソリューションを提供するため、プラスチックおよびポリウレタン向け加水分解安定剤の製品群を拡充し、モノマー型の「スタバクゾール®(Stabaxol®) L」とポリマー型の「スタバクゾール® P LF」という新たな低排出かつラベリング不要のカルボジイミドを追加しました。
「スタバクゾール L」(化審法新規物質品*)と「スタバクゾール P LF」は、個別用途に合わせたカスタマイズ可能な耐加水分解剤に対する需要に対応し、安定化性能、毒性、排出、取り扱いの要件を最適に満たします。
「スタバクゾール L」は、ポリエステル/ポリラクトンポリオール、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、その他のポリウレタンエラストマーやポリエステル系ポリマーで優れた性能を発揮します。特にポリウレタンやPETモノフィラメント用途では、高温多湿環境下での製品寿命を延長します。
「スタバクゾール P LF」は、ラベルフリーで持続可能な加水分解安定剤であり、エステル系熱可塑性エラストマー(TPE)において高い耐熱性と低排出を実現します。主な用途は、ケーブル被覆、フィラメント、繊維、シューズシステム、ローラー、エンジニアリング射出成形品、電子機器ハウジングなどです。
プラスチック向けの高度なカラーソリューション
ランクセスは、プラスチック産業向けに幅広い高性能着色剤を提供しています。これらのソリューションにより、プラスチック製品へのエネルギー効率の高い着色が可能になり、後工程のコーティングや再加工の必要がなくなります。汎用製品だけでなく、要求の厳しい特殊用途向けまで幅広く対応しています。
eモビリティ用途向け高電圧部品の着色部品
ランクセスは、eモビリティ用プラスチック部品の着色ソリューションにも注力しています。多くの用途で、耐久性と視認性に優れたオレンジ色のマーキングが不可欠となっています。この分野では、厳しい要件に対応する2つの製品、「マクロレックス®(Macrolex®)Orange HT」と「バイプラスト®(Bayplast®)Orange TP LXS 51137」を提供しています。
「マクロレックス Orange HT」は、ドイツ品質管理・標識協会(RAL)の品質基準を満たすRAL 2003のオレンジ色に恒久的に着色することを可能にする可溶性有機染料で、優れた熱安定性、耐光性、耐候性、高い着色力、鮮やかな発色を特徴としており、高い耐久性と視認性を確保できる重要な安全性マーキングとして、事故の防止や業界基準への適合をサポートします。
従来の多くの染料とは異なり、このハロゲンフリーの染料は、高温での加工に耐える着色剤が求められることの多いエンジニアリングプラスチック及びスーパーエンジニアリングプラスチックに最適であり、一貫して高い品質と正確な色再現性を特徴としています。また、その高い着色力により、製造メーカーにとってコスト効率の良いソリューションとなります。
「バイプラスト® Orange TP LXS 51137」(Pigment Orange 68)は、屋外用電動工具のハウジングなどの高電圧部品やその他のエンジニアリングプラスチック部品にも使用出来る様に設計された有機顔料で、優れた耐候性と耐久性を持ち、屋外での使用や安全性が重視される用途に最適です。
紫外線照射下やその他の過酷な環境条件下でも最大限の耐久性と色安定性が求められる用途で特に高く評価されています。その堅牢な特性により、安全性に不可欠なオレンジ色を長年にわたって維持し、eモビリティ分野における事故防止とコンプライアンスをさらに強化します。
自動車内外装部品向け「マクロレックス ブラック」
自動車用途において、「マクロレックス ブラック」シリーズが卓越した光沢を備えた深みのあるピアノブラック調の色合いを実現します。これらの黒色染料は、自動車業界の高い基準を満たす様に設計されており、鮮やかな色彩と優れた耐久性を備えた内外装部品の製造を可能にするだけでなく、最新のリサイクルプロセスとの互換性も備えている為、自動車業界におけるサステナビリティにも貢献します。
高性能溶剤染料の新製品
Mこの度、ランクセスは新製品として「マクロレックス ブルー TP LXS 51152(Solvent Blue 122)」を発売いたします。ポリエステルやポリエステル繊維、その他の技術的に要求の高いプラスチックの着色に最適です。
ランクセスの着色剤ポートフォリオは、染料「マクロレックス」、高性能顔料、特殊色材、顔料調合品など約150製品を網羅し、最も要求の厳しい用途においても、高い信頼性、品質、持続可能性を求めるお客様のニーズを満たす様に設計されています。
プラスチック加工産業向けのランセス製品およびソリューションに関する詳細情報は、以下のページ(英語)でご覧いただけます。
https://lanxess.com/en/products-and-brands/industries/polymer-additives
https://lanxess.com/en/products-and-brands/industries/colorants
*化審法新規物質品となります。日本国内への輸入には、必要数量の輸入申請手配が必要です。
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これは、ドイツ・ケルンで9月25日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 http://www.press.lanxess.com
ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
www.lanxess.co.jp
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