ランクセス、2024年度通期の業績を発表 
2024年度は大幅な増益を達成

  • 特別項目を除いたEBITDAは、前年比19.9%増の6億1,400万ユーロ 
  • 連結売上高は前年比5.0%減の63億6,600万ユーロ
  • 「FORWARD!」アクションプランによる大幅なコスト削減を実現
  • フリーキャッシュフローは1億8,800万ユーロに改善、純有利子負債は引き続き減少
  • 2025 年通期見通し: 特別項目を除いたEBITDA は 6 億から6 億 5,000 万ユーロ、調整後ベースで約 10%の成長に相当

ドイツの特殊化学品メーカーのランクセス(LANXESS)は、2024年度通期の業績を発表しました。
特別項目を除くEBITDAは、前年比19.9%増の6億1,400 万ユーロ(前年:5億1,200万ユーロ)となりました。2025年1月20日に発表した速報値通りの結果となりました。特に、稼働率の向上、「FORWARD!」アクションプランによる大幅なコスト削減が寄与し増益を達成しました。

2024年度の連結売上高は、ほぼすべての事業部門が販売量を伸ばしたものの、前年比5.2%減の63億6,600万ユーロ(前年:67億1,400万ユーロ)となりました。主に、原材料およびエネルギーコストの減少による販売価格の低下が影響しました。特別項目を除くEBITDAマージンは9.6%(前年:7.6%)となりました。

「経済的・地政学的な逆風にもかかわらず、我々は収益を大幅に増加させることができました。これは組織再編策が功を奏したことを示しています。この成果は、今年度も引き続き良い影響を及ぼすものと考えています。したがって、世界需要の広範な回復が見込めない中においても、2025年はさらなる成長を達成できると確信しています」とランクセスCEOであるマティアス・ツァハトは述べています。

2025年度は、引き続き経済・地政学的に厳しい状況が続くと予測しています。しかしながら、「FORWARD!」アクションプランの継続的な効果もあり、ポートフォリオ調整後の特別項目を除くEBITDAは、通期で10%程度の増加を見込んでいます。ウレタンシステムズ事業からの収益貢献は2025年第1四半期まで含まれることを見込んでおり、決算報告上の特別項目を除くEBITDAは6億ユーロから6億5,000万ユーロと予測しています。ランクセスは、ウレタンシステムズ事業を2025年4月に売却する計画です。2024年度のウレタンシステムズ事業の特別項目を除くEBITDAは約5,000万ユーロとなりました。
2025年第1四半期について、ランクセスは、特別項目を除くEBITDAは、前年同期比で25%から35%増加すると予想しています。

純有利子負債を削減し、フリーキャッシュフローを改善

ランクセスの2024年度の純有利子負債は24億9,800万ユーロから23億8,100万ユーロに4.7%削減することができました。これは主に、営業活動からの堅調なキャッシュフロー創出によるものです。2024年のフリーキャッシュフローは1億8,800万ユーロとなりました。

コスト削減をより迅速に実施

ランクセスは、2023年夏に発表した「FORWARD!」アクションプランにより、景気後退への対策を講じています。組織再編により、2025年以降は永続的に年間コストを約1億5,000万ユーロ削減する計画です。この削減額のうち1億1,000万ユーロは、2024年度内にすでに実現しており、当初の計画よりも2,000万ユーロ多くなっています。

0.10ユーロの配当を提案

ランクセスグループは今年度の配当金を、前年より安定的に実施する計画で す。配当額は、純有利子負債をさらに削減することに重点を置いていることを反映しています。そのため、経営委員会および監査役会は、2025年5月22日に開催される年次株主総会にて、2024年度の配当金として1株当たり0.10ユーロ(2023年度は0.10ユーロ)を提案する予定です。この提案は、総額約900万ユーロの配当支払いに相当します.

特殊化学品ポートフォリオへの移行を完了

ランクセスは、2024年10月、ウレタンシステムズ・ビジネスユニットをUBE株式会社に売却する契約を締結しました。同ビジネスユニットは世界に5つの生産拠点を持ち、約400人の従業員を擁しています。ランクセスは、同ビジネスユニットの売却で得る資金を純有利子負債の削減に充てる予定です。この売却により、ランクセスはポートフォリオに残る最後のポリマー事業を売却し、真の特殊化学品メーカーへの変革を完了することになります。

セグメント別業績

コンシューマープロテクション部門の2024年度の売上高は、前年度の23億4,000万ユーロを11.1%下回る20億8,100万ユーロとなりました。特別項目を除いたEBITDAは前年の3億1,000万ユーロから7.7%減の2億8,600万ユーロとなりました。減益の主な要因は、サルティゴビジネスユニットにおける農薬需要の低迷が続いた影響によるものです。特別項目を除いたEBITDAマージンは前年の13.2%から13.7%に増加しました。

スペシャリティアディティブス部門の売上高は、同部門に含まれる全てのビジネスユニットで販売量が増加したものの、前年の23億2,500万ユーロから5.0%減の22億900万ユーロとなりました。これは特に、原材料およびエネルギー価格の低下を反映した結果、販売価格が低下したことによるものです。特別項目を除くEBITDAは前年の2億900万ユーロから8.6%増の2億2,700万ユーロとなりました。増益の要因は、稼働率の向上と「FORWARD!」アクションプランによるコスト削減です。特別項目を除くEBITDAマージンは前年の9.0%から10.3%に向上しました。

アドバンスト中間体部門は、需要のわずかな回復とそれに伴う販売量増加の好影響を受けました。2024年度の売上高は、前年の17億7,500万ユーロから1.6%増の18億400万ユーロとなりました。特別項目を除くEBITDAは2億1,000万ユーロと、前年の1億2,100万ユーロから73.6%増となりました。この増益は主に、稼働率の向上と「FORWARD!」アクションプランにより達成されたコスト削減によるものです。特別項目を除くEBITDAマージンは11.6%(前年度6.8%)になりました。

 

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